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幻月

Phantom Moon
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ダリア
私はマゾヒストでもサディストでもなかったが、とんだ気違いであることには間違いなく、そのひとの行動はいつも突拍子がなくて、口付けの後に拳が飛び、頭を撫でながら首を絞める、そんな気違いだったのだからやはり私達はお似合いだったのだろう。


ダリア


愛しているというくらいなら、どうか耳をつぶしてくれと、そのひとは悲しそうに寂しそうに、それでいながら鳥肌の立つほど美しく笑った。
会話という会話は、私の言葉で封を切り、その人が首を落として終わる。
そうして傷つく私を見て、その人は笑うから、この上ないほど美しく笑うから、私はわざとそういう言葉を口にした、そんな気狂いの中でなにも生まれるはずは無く、ただただ一緒に同じ空間で時を過ごしては空気を眺めて、時に加虐である自虐をその人を通して行って、又沈黙、リフレイン、終わらない自慰行為。
世間一般で考えれば、それは愛というには遠く遠く、ふさわしいという言葉には深い溝が確かにあった。

ではいったいなんだったのか、そういわれるとやはり、どうして、それは確かに愛だった。

ただ少し、ただ少し、脆すぎただけ。
思考を言葉にすることを嫌うそのひとは、思ったことは行動にあらわしていただけだ。
右手と左手に愛を持って、右手で暴力、左手で愛撫、世間との違いはそれらの行為を同時にしているだけ。

私はそれを甘受する。

このような獣を受け入れる自分に酔いながら、傷口を眺めて微笑みながら、耳をふさぐひとに強制と慈愛、そのひとのするように、そのひとのするように、たた違うのはそのひとが肉体的に行うことを精神的に行っているだけ。

そのひとの行為が異常だというのなら、私の存在も又異常、この関係を恐ろしいかと問われたら、この上なく、この上なく、それで居て極上の愛であり、私の、そのひとの、悪夢である。

ダリア、ダリア、ダリア、ダリア

いったい誰の血を啜ったのか
あとがき

花シリーズ【ダリア】花言葉は不安定

なんというか私の恋愛感です。変態大いに結構です。
精神的サドで肉体的マゾと精神的マゾで肉体的サドのお話。
本人同士が幸せならいいと思います。

ダリアは好きな花です、美しい花です。
重くてしっかりした花のように見えますが、かれはじめると驚くほど脆くぱらぱらと花びらが落ちてしまいます。

不安定だから、いいのでしょう。
安定したものなんて壊したくなりますからね。
| 話 −花−* | 15:49 | comments(0) | - |
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